概要
主に6つに分類される
構造計算をする上で考慮する建築物に作用する荷重・外力は令第3章8節第2款に規定されています。主に6つに分類されます。
❶ 固定荷重
❷ 積載荷重
❸ 積雪荷重
❹ 風圧力
❺ 地震力
❻ その他の外力(土圧、水圧、震動及び衝撃による外力)
構造計算の流れ
構造計算は以下のような流れで行うことが基本です。
❶ モデル化
❷ 荷重を算出する
❸ 外力を算出する
❹ 部材に作用する応力を求める
❺ 部材の耐力と応力を比較する
❶、❷の荷重や外力を間違えて算出してしまうとあとの❸、❹も間違えた結果になってしまいます。特に昔の手計算で行っていた時代には桁数を間違えたり、プラスマイナスを間違えて計算してしまい、申請時に指摘されて再計算するといったこともあったようです。
構造計算を含めた構造設計においては、構造種別の決定、柱・梁配置の決定、仮定断面の決定などを意匠計画を含めてチェックアンドエラーを繰り返しながら設計していきます。
条文の確認
令第83条に荷重・外力の種類が規定されています。
第2款 荷重及び外力
(荷重及び外力の種類)
第83条 建築物に作用する荷重及び外力としては、次の各号に掲げるものを採用しなければならない。
一 固定荷重
二 積載荷重
三 積雪荷重
四 風圧力
五 地震力
2 前項に掲げるもののほか、建築物の実況に応じて、土圧、水圧、震動及び衝撃による外力を採用しなければならない。
各荷重・外力については令第84条〜88条に規定されています。
令第84条 固定荷重
令第85条 積載荷重
令第86条 積雪荷重
令第87条 風荷重
令第88条 地震力
令第83条第2項の外力については、「建築物の実況に応じて」採用するということで算出方法が規定されていません。
具体的には日本建築学会が編集している建築物荷重指針・同解説などを参考にします。
それぞれの解説
それぞれの荷重・外力については別の記事で詳しく解説したいと思います。